Team Liquidが18歳GSRを発表なしで昇格させ契約は2029年まで — 同じ月にGen.Gはアカデミーを解散、2027年の新フォーマットが育成の判断を割り始めた
Team Liquidが8月16日、下部組織からOgnjen「GSR」Bondžić(18)を控え選手としてメインロスターへ昇格させた。契約は2029年まで。ただし組織からの公式発表はなく、Riotが公開している選手契約データベースの記載で判明した。一方でGen.Gは8月1日にアカデミーの4選手を放出し、韓国の主要3チームで最初にアカデミーを畳んでいる。2027年のフォーマット変更を前に、育成枠の扱いが組織ごとに割れ始めている。
昇格は発表ではなく契約データベースで見つかった
GSRはセルビア出身の18歳で、Team Liquid Academyで2シーズンにわたりChallengers EMEA進出に5度貢献している。デュエリストと、リコン系以外のイニシエーターを主に担当する選手である。今回の昇格でメインロスターの控え選手として登録された。
組織側の告知はなく、RiotのVCT選手契約データベース上の記載が最初の確認手段となった。契約期間は2029年までとされ、2027年のフォーマット移行を挟む長さになる。
メインロスターの構成とStage 2の成績
| 選手 | 登録 | 備考 |
|---|---|---|
| nAts(Ayaz Akhmetshin) | スターター | — |
| purp0(Semyon Borchev) | スターター | — |
| kamo(Kamil Frąckowiak) | スターター | — |
| trexx(Nikita Cherednichenko) | スターター | Stage 1後に復帰 |
| Kicks(Kimmie Laasner) | スターター | Stage 1後に加入 |
| GSR(Ognjen Bondžić) | 控え | 2026年8月16日に昇格・契約は2029年まで |
Team LiquidはStage 1を不本意な成績で終えたあとロスターを動かし、KicksとtrexxがStage 2の編成に入った。Stage 2のグループステージは3勝2敗である。
Gen.Gは反対方向に動き、アカデミーの4選手を放出した
8月1日、Gen.G Global AcademyがKiTae、Sovereign、RgoN、Fricの4選手との契約を終了し、いずれもフリーエージェントとなった。VLR.ggは、2027年のフォーマットでアカデミーロスターの位置づけが不透明になったことを理由に挙げ、韓国の主要3チームのうち最初にアカデミーを手放した例だと伝えている。
| 組織 | 動き | 時期 | 方向 |
|---|---|---|---|
| Team Liquid | アカデミーのGSRをメインロスターの控えへ、契約は2029年まで | 2026年8月16日 | 長期契約で抱える |
| Gen.G | アカデミーの4選手を放出 | 2026年8月1日 | 畳む |
| Natus Vincere | 下部組織のKoloshaをメインロスターに3度目の招集 | 2026年8月上旬 | 都度呼び上げるmNAVIは下部組織のKoloshaを3度目に呼び上げた |
Natus Vincereは、CyvOphが家庭の事情で今季残りを離れることに伴い、NAVI JuniorのKolosha(Herman Skrypka)をメインロスターに招集した。今回で3度目の招集である。過去2回はEMEA ClashとStage 1で、Team Heretics戦に勝利し、FUT Esports戦を3マップ目まで持ち込んだのちChallengersへ戻っている。同じ下部組織を、常設の昇格先ではなく必要時の補充源として使う形になる。
同じ時期、Challengers勢の10代がEMEAの記録を更新している
育成枠の扱いが割れる一方で、Challengers勢の若手はリーグ勢の舞台で結果を出している。8月上旬にFire Flux Esportsの17歳Kachoww(Samet Arıcı)がVCT EMEA最年少でのACE(1人で敵全員を倒す)獲得記録を作り、その48時間以内にEnterprise Esportsの16歳kozzy(Denis-Stefan Aionitoaei)が更新した。
| 選手 | 年齢 | 所属 | 記録 |
|---|---|---|---|
| Kachoww(Samet Arıcı) | 17 | Fire Flux Esports | VCT EMEA最年少でのACE獲得(8月上旬) |
| kozzy(Denis-Stefan Aionitoaei) | 16 | Enterprise Esports | Kachowwの記録を48時間以内に更新 |
kozzyが所属するEnterprise Esportsは8月16日、Challengers勢として初めてEMEA Stage 2のプレーオフ進出を決めている。組織がアカデミーを畳むかどうかを検討している間に、Challengersの現役10代がリーグ勢を倒して本戦に上がった形になる。
2027年の詳細はChampions 2026の前に公表される
Riot Gamesは2027年からVCTをトーナメント中心のモデルに移行すると発表している。リーグ勢とChallengers勢の区分は無くなり、オープン予選から同じブラケットで戦う形になる。リーグ勢(パートナーチーム)の枠組み自体は残り、それ以外のチームへの資金面の支援は拡大されるとされている。地域ごとの形式、予選の構造、開催地、パートナー申請の手続きといった詳細は、Champions 2026(上海)の前に示される予定である。
現時点で、アカデミーロスターが2027年にどう扱われるかは確定していない。Team Liquidの動きを「制度変更の前に確保しておく判断」と読む報道はあるが、組織側の説明は出ていない。育成枠を畳むか長期契約で抱えるかの判断は、詳細が公表されるまで各組織に委ねられる。
✍️ 本記事は VALOPEDIA編集部による独自記事です。
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