Waylayは9日間で2度キューから外れ、Cypherのバグが起きた公式戦は結果が維持された — Riotが2026年に使い分けている2つの対応
VALORANTのWaylayが8月8日に再びキューから外され、その後復帰した。7月31日に続いて9日間で2度目の停止である。一方、Cypherのサイバーケージに関するバグは、VCT Pacificの公式戦のラウンドに影響しながらエージェント停止には至らず、パッチ修正と「結果は維持」という裁定で処理された。どちらの場面でも競技の公平性という言葉が使われているが、実際の対応は分かれている。
Waylayは7月31日と8月8日の2度停止された
7月31日、RiotはWaylayをすべてのキューから外した。Refractを使った後に誤った視覚情報が表示されるバグが理由である。エージェントを停止すると、コンペティティブだけでなくアンレート、スイフトプレイ、デスマッチからも選択できなくなる。
「Refractのアビリティを使った後、Waylayに誤った視覚情報が表示されるバグを把握している。競技の公平性への影響を踏まえ、修正を配信するまでWaylayを停止する。修正が反映された時点で改めて知らせる」— Riot
復帰は8月3日から4日にかけてで、媒体によって記載が分かれる。そして復帰から数日後の8月8日、今度はSaturateが無敵状態の相手にも当たるという別のバグで再び停止された。無敵状態のエージェントは本来、ダメージにも視覚妨害や足止めにも影響されない。
「Waylayのアビリティにまだいくつか問題がある。バグを詳しく調べるため停止する」— Riot開発者 Tiffy
2度目の復帰は8月12日から13日ごろとみられる。最初の停止から2週間足らずの間に、同じエージェントが2度キューから外れたことになる。2度とも原因は別のアビリティで、修正はいずれも数日で配信されている。
| 日付 | 対応 | 原因 |
|---|---|---|
| 7月31日 | 全キューから停止 | Refract使用後に誤った視覚情報が表示される |
| 8月3〜4日 | 復帰 | 修正を配信 |
| 8月8日 | 再び停止 | Saturateが無敵状態の相手にも当たる |
| 8月12〜13日ごろ | 復帰 | 修正を配信 |
Cypherのサイバーケージは公式戦の1ラウンドに影響した
7月31日のVCT Pacific Stage 2、Gen.G対Global Esportsの2マップ目Sunsetで、サイバーケージの内側にいる選手に敵のアビリティが作用しない事象が起きた。t3xtureがオペレーターでAメインを見ており、Kr1stalが置いたCypherのケージがその位置にかかっていた。FadeのHauntとRazeのBoom Botはケージを通過したが、いずれもt3xtureを検知しなかった。Gen.Gはこのマップを延長の末14-12で取り、シリーズも2-1で勝っている。
バグ自体が公開されたのは8月3日である。ケージの内側では敵のアビリティが作用しないという内容で、SovaのRecon Bolt、FadeのProwler、RazeのBoom Bot、GekkoのWingmanが挙がっている。ケージを置いたのが味方か敵かを問わないという報告もある。試合が行われてから公開まで3日、リーグが見解を出すまでさらに2日かかった。
裁定の基準は「意図的な悪用」に置かれた
8月5日、VCT Pacificが公式に見解を出した。
「7月31日のGEN対GEの2マップ目で、FadeのProwlerとRazeのBoombotがCypherのサイバーケージ内の選手を検知しないという未掲載のバグが発生した。バグは開発チームにエスカレーションされ、現在のライブ版とトーナメント版の両方に修正が配信された。映像とボイスコムの確認で意図的な悪用は認められなかったため、当該試合の結果は維持する」— VCT Pacific
示された根拠は「意図的な悪用があったか」であり、「バグがラウンドや試合の結果を変えたか」ではない。この2つは別の問いである。声明は該当ラウンドへの影響そのものには触れていない。バグが起きたのは延長に入ったマップで、そのマップの結果がシリーズの行方を左右した。結果への影響を基準に置いた場合に同じ結論になったかどうかは、声明からは読み取れない。この整理は編集部によるもので、リーグが2つの基準を比較したわけではない。
停止するバグと、停止しないバグが分かれている
2026年にRiotがエージェントをキューから外した例は複数ある。5月下旬にはCypherが停止された。パッチ12.10で再発したスパイカメラのバグが理由で、カメラに武器を持たせて撃てる状態になっていた。Waylayの2件と合わせ、いずれも数日で修正が配信されている。
一方、サイバーケージのバグではCypherは停止されていない。公式戦のラウンドに影響したことが確認された後も、対応はパッチ修正だけだった。どこまでが停止に踏み切る水準なのかは公表されていない。表に並べると、視覚情報や当たり判定のように本人の挙動が変わるバグでは停止され、相手のアビリティが作用しないバグでは停止されていないという並びになるが、Riotがそう説明したわけではない。
| 対象 | 時期 | 内容 | 対応 |
|---|---|---|---|
| Cypher | 5月下旬 | スパイカメラに武器を持たせて撃てる | キューから停止 |
| Waylay | 7月31日 | Refract使用後に誤った視覚情報が表示される | キューから停止 |
| Waylay | 8月8日 | Saturateが無敵状態の相手にも当たる | キューから停止 |
| Cypher | 7月31日〜8月5日 | サイバーケージ内に敵のアビリティが作用しない | パッチ修正のみ |
修正はライブ版とトーナメント版の両方に配信された
VCT Pacificの声明からもう1点確認できるのは、ライブ版とトーナメント版が別に運用されているという事実である。競技側に配信されるパッチは、一般のキューに配信されるものと同一ではない。今回のようにバグが公式戦で表面化した場合、両方に修正を届ける必要がある。
8月19日にはAct 5への移行が予定されており、これは中国のアッパー準決勝と同じ日、EMEAプレーオフ開幕の前日に当たる。各地域のプレーオフがどのパッチで進行するかはRiotから公表されていない。エージェント停止が2週間に2度起きた直後の期間に、4地域のプレーオフが集中する形になる。
✍️ 本記事は VALOPEDIA編集部による独自記事です。
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