FURIAがCounter-Strikeの女子ロスターを丸ごとValorantへ移した — 同じ週にFENNEL GCはコーチを3人体制に増やしている
ブラジルのFURIAが8月17日、Counter-Strike 2で6年以上活動してきた女子ロスターを5人そのままValorantへ移すと発表した。競技タイトルをまたいで編成を維持したまま移る形である。その前日の8月16日には、日本のFENNEL GCが9月14日開幕のGame Changers Pacificを前にコーチを1人追加し、3人体制にしている。2026年のGame Changersは、EMEAが8月31日、ブラジルが9月12日、Pacificが9月21日と、各地域の決着が1か月に集中する日程に入っている。
FURIAがCounter-Strikeの女子ロスターをそのままValorantへ移した
FURIAは8月17日、Counter-Strike部門の女子チームをValorantのGame Changersに移すと発表した。チーム名はFURIA VAL Inclusiveとなる。同組織の女子チームはCS:GOとCounter-Strike 2で6年以上活動しており、2025年のESL Impact League 7で優勝、同大会で4度の準優勝を記録していた。
5人の選手はそのまま移る。kaahSENSEIとizaaは女子部門の初年度から在籍しており、gabsが2023年、Bizinhaとlulitenzが2024年に加わった編成である。
| 選手 | 本名 | 組織への加入 |
|---|---|---|
| kaahSENSEI | Karina Takahashi | 初年度から |
| izaa | Izabella Galle | 初年度から |
| gabs | Gabriela Freindorfer | 2023年 |
| Bizinha | Bruna Marvila | 2024年 |
| lulitenz | Lucia Dubra | 2024年 |
移った5人でValorantのプロ経験があるのは1人だけである
5人のうちValorantでの競技経験があるのはBizinhaのみで、2022年のMIBR GCと2023年の00Nation Femに在籍していた。残る4人はCounter-Strikeからの転向となる。移籍でも補強でもなく、既存のロスターが競技タイトルを変えるという形は珍しい。
背景として指摘されているのは女子Counter-Strike側の縮小である。同じ流れで他の選手もValorantへ移っており、FURIAの決定は個人の移動ではなく組織単位でその流れに乗った例になる。ただしFURIA VAL Inclusiveがどの大会から出場するかは、発表の時点では明らかにされていない。
FENNEL GCはGame Changers Pacificを前にコーチを3人体制にした
日本のFENNEL GCは8月16日、コーチとしてateを迎えた。ateは日本のChallengersチームMurash Gamingで3年間コーチを務めた人物である。Murash GamingではAscensionまでは届かなかったが、元ZETA DIVISIONのTENNN、現ZETA DIVISIONのSyouTaとAbsolを指導した経歴がある。
これでFENNEL GCのコーチはSiLenT、ate、kaakuNの3人になった。選手5人に対してコーチ3人という比率である。FENNEL GCはGame Changers Pacificに2大会連続で出場することになり、日本枠の1番手として臨む。
| 区分 | 名前 |
|---|---|
| 選手 | SereNa(Kim Sia) |
| 選手 | UR |
| 選手 | Moco(Sarina Kawashima) |
| 選手 | suzu(Suzu Sasaki) |
| 選手 | YuRinChi |
| コーチ | SiLenT |
| コーチ | ate(Eito Hayami) |
| コーチ | kaakuN |
Game Changers Pacificは9月14日から21日にかけてバリで開催される。出場は8チームで、東南アジアが3枠、日本が2枠、韓国・オセアニア・南アジアが各1枠である。
| 枠 | チーム |
|---|---|
| 東南アジア1 | Team Falcons Vega |
| 東南アジア2 | sisu |
| 東南アジア3 | wiwiwi |
| 日本1 | FENNEL GC |
| 日本2 | Sasanqua |
| 韓国 | Gen.G GC |
| オセアニア | swaglord9000 |
| 南アジア | Rising Esports GC |
2026年のGame Changersは今が日程の山場にある
この2件が同じ週に出たのは偶然だが、日程の側には理由がある。2026年のGame Changersは、地域大会の決着が8月下旬から9月にかけて集中している。EMEA Stage 3のグランドファイナルが8月31日、LATAMの南北のグランドファイナルが8月25日と26日、North America Stage 2のプレーオフが9月2日開始、Brazil Finalsのグランドファイナルが9月12日、Pacificが9月14日から21日である。
| 大会 | 賞金総額 | 直近の日程 |
|---|---|---|
| EMEA Stage 3 | 3万5000ユーロ | ローワー決勝 8月20日 / グランドファイナル 8月31日 |
| LATAM Main Event | 未公表 | 南部グランドファイナル 8月25日 / 北部 8月26日 |
| North America Stage 2 | 6万ドル | プレーオフ準々決勝 9月2日 |
| Brazil Finals | 1万9518ドル | グランドファイナル 9月12日 |
| Pacific | 未公表 | 9月14日から21日(バリ) |
FURIAの移行はこの日程の外にある。Brazil Finalsは8月11日に始まっており、FURIA VAL Inclusiveはそこには入っていない。つまり実戦は次のサイクルからになる。一方FENNEL GCの補強は、9月14日の本番に間に合わせる形での動きである。
2件が同じ方向を向いている
片方は競技タイトルをまたいだ組織単位の移行、もう片方は既存チームの体制強化で、規模も性質も違う。共通しているのは、どちらも選手を1人入れ替える種類の動きではなく、組織側がGame Changersに資源を置き直しているという点である。
ここから先は解釈になるが、女子Counter-Strikeの縮小と、Game Changersが年間を通じた地域リーグとして定着したことの両方が、同じ方向に働いていると読める。FURIAが移った先が単発の大会ではなく年間サーキットである点は、その読みと矛盾しない。ただし組織側がそう説明したわけではない。
✍️ 本記事は VALOPEDIA編集部による独自記事です。
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